Patent translation

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(57)【要約】
【課題】ペプチドグリカンを主体とする細胞壁を有する原核細胞に対して、簡便、安全且つ効率良く、ペプチド、DNAタンパク質複合体又は金属微粒子を導入すること。
【解決手段】ペプチドグリカンを主体とする細胞壁を有する原核細胞に、トランスフェクション試薬の共存下に、ペプチド、DNAタンパク質複合体又は金属微粒子の導入を行うことを特徴とする方法。
【選択図】 なし



【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペプチドグリカンを主体とする細胞壁を有する原核細胞にペプチド又はDNAタンパク質複合体を導入する方法であって、該方法をトランスフェクション試薬の共存下に行うことを特徴とする方法。
【請求項2】
ペプチドグリカンを主体とする細胞壁を有する原核細胞に金属微粒子を導入する方法であって、該方法をトランスフェクション試薬の共存下に行うことを特徴とする方法。
【請求項3】
トランスフェクション試薬が脂質を主成分とする試薬である請求項1に記載の方法。
【請求項4】
トランスフェクション試薬がカチオンリポソームである請求項1に記載の方法。
【請求項5】
原核細胞が大腸菌であることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
金属微粒子が、鉄、酸化チタン、白金及び金からなる群から選ばれる少なくとも1種である請求項2に記載の方法。
【請求項7】
ペプチド、DNAタンパク質複合体又は金属微粒子とトランスフェクション試薬とを含むトランスフェクションキット。



【実施例】


以下に、実施例を示し、本発明の特徴とするところをより一層明瞭にする。


【0049】


実施例

 <β-ガラクトシダーゼの導入>


0.25μg/μl のβ-ガラクトシダーゼ溶液を4μlずつ3本のマイクロチューブに分注し、1本目はそのまま、2本目はカチオンリポソーム DOTAP  Liposomal Transfection Reagent(Roche社)4μlを、3本目にはChariot KitのChariot  Transfection Reagent(Active Motief社 2mg/ml)8μlを室温にて混合し、15分放置した。


【0050】


大腸菌エレクトロコンピテントセルDH5α(TAKARA)を、前記の3本のマイクロチューブそれぞれに加え、氷上にて5分おいた後、37℃に温めておいたSOC培地1mlを加え、37℃で1時間振盪培養した。


【0051】


この細胞液をそれぞれマイクロチューブに移し、5000rpmにて1分遠心し上清をのぞき、PBS Buffer(1.5mM KH

PO

,150mM NaCl, 5mM Na

HPO

)にて、2回遠心、洗浄した。


【0052】


この菌体を、LB培地にて懸濁し、1時間37℃にてインキュベートしたのち、再度遠心し上清をのぞき、0.05%のXgalを含むLB培地に懸濁してさらに1時間インキュベートした。


【0053】


菌 体懸濁液を顕微鏡下で観察したところ、トランスフェクション試薬であるDOTAP Liposomal Transfection Reagentでは 30%程度、Chariot Transfection Reagentでは20%程度、β-ガラクトシダーゼ活性を示す青色に染まった菌体が観察され た。しかし、トランスフェクション試薬を含まなかったものには、青色に染まった菌体が観察されなかった。


【0054】


実施例

 < DNAタンパク質複合体の導入 >


(1)Tn5トランスポゼースをCRUZらの手法(Journal of Bacteriology、Vol.175、 No.21、 p.6932-6938、1993)により精製した。


【0055】


(2)

カナマイシン

耐性のTn5トランスポゾンEZ::TN

TM

<KAN2>Transposon  (EPICENTER TECHNOLOGIES社)15μg/ml溶液 0.4μl(0.0075pmol)とTn5トランスポゼース 0.4μl(0.1pmol相当)を静かにタッピングにて混合し、37℃にて10分間インキュベートした。


【0056】


(3)インキュ ベートした混合物を0.4μlずつ3本のマイクロチューブに分注し、1本目はそのまま、2本目はカチオンリポソーム DOTAP Liposomal  Transfection Reagent(Roche社)0.4μlを、3本目にはChariot KitのChariot Transfection  Reagent(Active Motief社 2mg/ml)2.0mlを室温にて混合し、15分放置した。


【0057】


(4)大腸 菌エレクトロコンピテントセルDH5α(TAKARA)を、前記の3本のマイクロチューブそれぞれに加え、氷上にて5分おいた後、37℃に温めておいた SOC培地1mlを加え、37℃で1時間振盪培養し、カナマイシンを含むLB培地プレートに塗布し、37℃で一晩インキュベートした。


【0058】


トランスポゾン1μgあたり、DOTAP Liposomal Transfection Reagentを混ぜた方では4.0×10

株、Chariot Transfection Reagentを混ぜた方では2.0×10

株の

カナマイシン

耐性の形質転換株が得ら、それぞれのトランスフェクション試薬を混ぜなかったものでは形質転換体が得られなかった。


【0059】


(5)この際に得られた形質転換株にはプラスミドは存在せず、これらの形質転換体がトランスポゼースによってゲノムに遺伝子が導入されたものであることがわかった。


【0060】


実施例

 <金属微粒子の導入>


磁 性粒体:Streptavidin MagneSphere Paramagnetic Particles(Promega社)を遠心回収し、 0.6mgを10μg/μlにMili-Q水に懸濁した。アンピシリン耐性を示すpUC19 plasmidを含む大腸菌DH5αセルをLB培地にて培養 し、OD600=0.6で遠心回収し、Mili-Q水にて3回洗浄した後、OD600=10.0程度となるようにMili-Q水にて懸濁した。


【0061】


5本のマイクロチューブに上記の大腸菌を50μlずつ分注し氷の上に置いた。その5本のマイクロチューブをa、b、c、d及びeと名付け、それぞれのマイクロチューブに以下の組成のものを添加した。


a:大腸菌のみ


b:大腸菌+磁性粒体5μl


c:大腸菌+DOTAP(Roche社1μg/1μl)5μl


d:大腸菌+磁性粒体5μl+ DOTAP 5μl(別々に加える)


e:大腸菌+(磁性粒体5μl+DOTAP 5μlを37℃で5分インキュベートしたもの)。


【0062】


そ れぞれ、氷上にて5分間静置した後、42℃で90秒間ヒートショックを行い、37℃のSOC培養液1mlにて懸濁した。MagneSphere  Technology Magnetic Separation Standsを用いて1分放置することで、磁性粒体を含む画分を回収し、上清を取り除い た。


【0063】


同様の操作を3回繰り返し、磁性粒体を含む画分を回収した。回収した菌体をSOC培養液0.1mlにて懸濁し、アンピシリン50μg/ml含むLBプレートに植菌し、37℃一晩培養した後、生じたコロニーの数を計測した。


【0064】


コロニーを生じたのは、bが1株、eが87株であり、磁性粒体により菌体が回収されたことが示された。eの菌体を拡大して観察したところ、磁性粒体と思われる黒い粒が菌体内に見られたが、他の条件の菌体には細胞内には黒い粒は観察されなかった。